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理事長からの挨拶
新しい医薬品や医療機器等の有効性と安全性を確保するには、質の高い臨床試験を行い、そのデータによって有効性と安全性を証明しなければなりません。これは新型コロナワクチンのような緊急事態に使用する医薬品でさえもあてはまります。一方で、臨床試験を行うにはどうしても時間とコストがかかってしまいます。今後の医療研究開発においては、有効性と安全性は確保しながらも、いかに開発期間を短縮し、コストの低減を行うかが重要になってきています。
本事業の背景となっているクリニカル・イノベーション・ネットワーク(CIN)は、患者レジストリ等を活用し、効率的な医療研究開発の環境整備を目指す厚生労働省の取組です。患者レジストリを含めて、従来の臨床試験の枠組み以外で得られるデータ、いわゆるリアルワールドデータの活用は世界的にも注目されており、CINもこの世界的な潮流の中に位置します。
当事業班の活動が医療研究開発を促進する一助となり、新しい医薬品や医療機器等を1日でも早く人々に届けられることを願っています。
2022年4月
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 理事長
國土 典宏